前回までの課題と方針
BWV952の3重録音をして、「フーガのカラオケ」をしたい。3重録音したのから1声ずつ消したものを作り、その1声を鍵盤で弾く。これによってポリフォニーの聴き取りの練習になるというもの。
前回、「平均律クラヴィーア曲集」第2巻第12番フーガ(BWV881)を多重録音した時は、様々なトラブルに見舞われ、出来上がったものも使い勝手の悪いものだった。
- これまでの詳しい経緯
- 多重録音(1)「平均律クラヴィーア曲集」第2巻第12番フーガ(BWV881)
- 多重録音(2)「平均律クラヴィーア曲集」第2巻第12番フーガ(BWV881)
- 多重録音(3)「平均律クラヴィーア曲集」第2巻第12番フーガ(BWV881)
- 多重録音(4)「平均律クラヴィーア曲集」第2巻第12番フーガ(BWV881)
- 多重録音(5)「平均律クラヴィーア曲集」第2巻第12番フーガ(BWV881)
PCで合成したMIDIファイル(平均律)をUSBメモリーに入れ、キーボードCT-X3000本体で再生するのだが、本体の設定をヴェルクマイスターにすると調律変換することができる。しかしなぜか、リピート再生すると2回目以降は勝手に平均律に戻り、音色もパイプオルガンからリードオルガンのような音に変わってしまう。仕方がないのでリピートするごとにリセットして、設定をし直していた。ボタンを18回を押さなければならない。
BWV952は、調律がジルバーマン第1法であり、キーボードのプリセットにないので、自分で12音のセント値を入力して作った。これはレジストレーションとして記憶させておき、バングのボタンを押すと呼び出せるのだが、なぜか「ソング(MIDIファイル)の再生」モードに入ると、レジストレーション機能が使えなくなる。
そのため1回再生するごとにリセットして、12音のセント値を入力し直さなければならない。合計で90回(←計算した)ボタンを押すことになる。
事実上不可能である。
PCのDAW上で調律を変更したMIDIファイルを作れれば良いのだが、今のところ、まだ方法がわからない。「MIDIによる調律法聴きくらべのページ」で調律変更してみたら、音の劣化が激しくて使えなかった。
以上のことを鑑みて、今回はMIDIではなくwaveファイルを作成し、キーボード本体で再生し、それで合わせて1声ずつ練習することにした。オーディオファイルなら、音色も調律も変わらず固定できるので!
多重録音の方法
1ヶ月の長大な時間をかけて、多重録音は完成。その過程で滝のように次々不具合が噴出してきたが、いちいち書いてると膨大な分量になるので、読者にとって有益と思われることだけをピックアップして簡潔に書き記すことにする。
はじめにやったのは、CT-X3000本体で演奏したものをLINE入力でPC上で録音するというもの。調律をジルバーマンにし、1声ずつ演奏し、フリーソフト「ぽけっとレコーダー」で録音。これはパツパツという雑音が入ってうまくいかなかったので、次にAudacityを使った。
LINE入力のせいか音質はそんなに良くはなかった。重ね録りするごとに、どんどん音が悪くなっていった。
最初にキーボード本体でメトロノームを鳴らしながらアルトパートを弾いたら、当然のことながらメトロノームの音も録音されてしまった(LINE入力なので)。しかし、それはむしろ好都合で、このアルトパート+メトロノームに合わせてソプラノとバスをそれぞれ別トラックに録音し、さらにアルトを再度演奏して録音。最後に、アルト+メトロノームのトラックを消去した。
録音の修正方法
ミスタッチのところは、そこだけ録音しなおして合成した。ミスタッチのところをピンポイントで切り貼りすると、前後にパツ!て音が入るので、ちょうど休符で挟まれてるところ全部を弾き直して合成すると、パツ!が入らない。
いろいろ不具合があったが、多重録音完成。
「カラオケ」作成
1トラックずつ消しながらwaveファイルで書き出し。ソプラノ+アルトのみのもの。ソプラノ+バスのみのもの。アルト+バスのみのもの。3通りを作った(「カラオケ」をするため)。
データをUSBメモリに入れ、キーボード背面に差し、再生ボタンを押す。
録音に合わせて弾いてみる
アルト+バスに合わせて、ソプラノを弾いてみる。無事「フーガのカラオケ」になるはずが……。
ただ再生していれば何ともなかったwaveファイル。ひとたび鍵盤を弾くと、ワワーン、ワワーンというハレーションのような響きに! 曲がよく聴き取れない上に、音に酔って気持ち悪くなってくる…ダメだわ…これは…。
何でこんなことになるのかわかんない。しかし、これは使えない。
仕方がないので、PC本体で再生することに! イヤホンで聴きながら練習するので、PCとキーボードそれぞれに別々のイヤホンを差し、片耳ずつイヤホンをはめ、左耳→PC、右耳→キーボードの音を聴きながら練習。スピーカーで音を出せばいいんだけど、隣の騒音との兼ね合いで難しい状況。片耳だし、録音したものの音が良くないし、練習があんま捗らない。
BWV952は多重録音完成まで1ヶ月かかってしまい(その間、鍵盤の異音対策もやっていてキツかった)、録音で試行錯誤しているうちに、曲を2手3声で弾けるようになってしまい、「フーガのカラオケ」は実際あんま使わなかった。
おしまい
カテゴリー:多重録音
