今回、JUNO-DS61でサンプリングを試してみた際、「フーガの技法 第1番 BWV1080」を弾いてみたら、指が痛くなった。指の故障もだいぶ回復してきて、「コラール前奏曲 BWV713」を弾かなければ、痛みが出ないところまで来た。カシオのCT-X3000で「フーガの技法1」を弾いているうちは、何ともなくなった。
ところがJUNO-DS61で「フーガの技法1」を弾いたら、明らかに弾きにくいし、指が引っ張られて痛いのである。どこが違うのだろうか? 手元に現物があるというのが重要なので、この際、きちんと採寸して、鍵盤形状の違いを把握するべきではないだろうか。
これ以上、右手を使ってテストすると、指の痛みがひどくなる可能性があるので、左手で検証してみることにする。
「フーガの技法1」の61小節目、ここのB♭3とB♭4を弾くところ、運指の都合で5と2の指を使うことになるのだが、カシオのCT-X3000ではギリギリ指が届く。しかし、JUNO-DS61では届かない。何とか、2の指をB♭4に載せようとするのに、滑り落ちてしまう。
どういうことかと言うと、カシオのCT-X3000の黒鍵は箱型をしている。だいたい直方体である。しかし、JUNO-DS61の黒鍵は真横から見た断面が台形をしている。黒鍵の水平面の幅が狭い。そのため、黒鍵と黒鍵の間隔が広くなっている。B♭3の右端からB♭4の左端までの距離が、CT-X3000では153.5mm、JUNO-DS61では155mm。その差1.5mm。これはずいぶん大きな差である。
1オクターブの幅も、しっかり測ってみた。CT-X3000が162mmちょうど。JUNO-DS61は精密に測ってみたら、163.5mmあった。1.5mmも差がある。ほんのわずかな違いとは言え、ポリフォニーの曲をやるためには、大きな違いとなる。
各メーカーのキーボードの鍵盤形状を比べてみるべきだと思った。今まさに、手元にキーボードが4つ勢揃いしている。それを全部出してきて、鍵盤をメジャーで計測した。
キーボード一覧
◆CT-X3000(カシオ)
◆KX49(ヤマハ)
◆PSR-E463(ヤマハ)
◆JUNO-DS61(ローランド)
ヤマハのキーボードPSR-E463とKX49はほとんど同じ形状であった。1オクターブの幅が162mm。黒鍵B♭2の右端からB♭3の左端までの幅は155~156mmである。黒鍵の形状は、JUNO-DS61と同じく台形をしている。JUNO-DS61よりは距離は近いが、CT-X3000よりは幅が広く、やはり「フーガの技法1」の61小節目を弾く時、指が届かなくなる。
音色の良さで他メーカーを大きく引き離していたカシオのCT-X3000、鍵盤の形状においても、ダントツ1位である! もうこれは、この先ずっとCT-X3000と添い遂げるべきでは!?
すでにメルカリに出品するつもりできれいに梱包したヤマハのキーボードを開梱して出してきたが、それをするだけの価値はあった。正確に鍵盤の形状を測れて良かった。得るものが大きかった!
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