読者の皆様へ
「平均律クラヴィーア曲集」。ドイツ語では「Das Wohltemperierte Klavier」で、英訳は「The Well-Tempered Clavier」、「良く調律されたクラヴィーアのための曲集」って意味になると思うんですけど、この「良く調律された」が日本語では「平均律」と訳されて、現在に至ります。
現代の常識では「Wohltemperierte」は平均律ではなく古典調律だったってことになってるみたいなのに、一度訳されるとそれが続いていって、今でも「平均律クラヴィーア曲集」。
何か他に良い表現はないのかというのが悩みどころ。実際、新たな訳語を提案しておられる方もいて「適正律クラヴィーア曲集」とか「最適調弦クラヴィーア曲集」とか。工夫が感じられます。
で、私自身は紙の日記に記述するときはドイツ語の頭文字を取ってWTKと表現していました。(原題や英語だとWTCだが、どうしても9.11を思い出すので、この略称は使いたくなかった。←ワールド・トレード・センターね!)
自分用に書いているうちは、どんな名称でもいいんだけど、ブログの場合、読みに来てくれる人はほとんどが検索流入だと思うんです。そうすると「適正律」とか「WTK」だと何の曲かわかんないってことになり、検索に引っかからなくなるんですよね…。仕方がなく「平均律クラヴィーア曲集」を使っていますが、古典調律を推進・普及したい立場としては、矛盾を感じることも…。
実際バッハは、この曲集に適した調律を指定はしていないので諸説あるけど、だいたいヴェルクマイスター第1技法第3法だってことになっているんではないでしょうか。個人的にもヴェルクマイスターが一番合ってるような気が。キルンベルガー第3法も考えられるだろうけど、何だか違う感じがします…。
カテゴリー:古典調律