今日は札幌駅のヨドバシカメラに行った。カシオのキーボードを見に。
細幅鍵盤microkey2をPCとCT-X3000につないで、CT-X3000の音色で鳴らせることができるようになったので、いよいよ次の作戦に入る!
2023年4月、購入後たった3ヶ月でCT-X3000の鍵盤がカチャカチャ言うようになった。バチーン!って、ものすごい音もなるようになった。バチーンの方は自分で分解して直したけど、プラスチックが擦り合わさるようなカチャカチャという音が消えない。
他の鍵盤を外付けしてCT-X3000の音を鳴らすことができれば、鍵盤のカチャカチャを回避できる。外づけのためには、デジタル機器の専門的な知識が必要で、これまで2年にわたって様々な試行をしつつ、どうしても困難を克服できなかったのである。
CT-X3000を見切って、他のキーボードに切り替えようとしたこともあった。その結果、次々新しいキーボードを買うことになり、ずぶずぶと「キーボード沼」にはまった。しかし、どれ一つとして、CT-X3000のような美しい音色のキーボードはなかったのである!
2025年2月中旬、ついにCT-X3000にMIDIキーボードmicrokey2を外づけして、音を出せるようになった。microkey2は細幅鍵盤なので、今度は標準幅の外づけ鍵盤を導入したい!
候補となるキーボードは?
2024年4月に各メーカーのキーボードの鍵盤を詳細に計測して、指が届きやすい形状がどれであるか観察した。その結果、ローランドとヤマハは指が届きにくいことが分かった。それに比べてカシオの鍵盤は指が届きやすい。外付け鍵盤を買うにしても、カシオにしようと、このとき決心したのである!
あらかじめネットで調べて狙いをつけていたのが、CT-S500。これはCT-X3000のお気に入りの音色、パイプオルガン1とパイプオルガン2の音が出る。調律はプリセットの17種類のみ。CT-X3000とは違って、セント値を入力して自由に調律を変えることはできない。
外付けの鍵盤なのだから、MIDI信号がいけばそれだけでいいはずなのである。しかし、CT-S500を購入するなら、CT-X3000につなぐだけではなく、単体でも使いたいと思っていた。
CT-Sシリーズは小型軽量で持ち運びしやすい。春からベランダ園芸を再開する時、そっちの部屋まで運んで行ってベランダを眺めながら演奏したいと思ったのである。プリセットの調律のみでも、キルンベルガーやヴェルクマイスター、ミーントーンの調律は選ぶことができる。
私がお気に入りの調律ジルバーマン第1法が選べないのが、とても残念。でも、いくらかでも古典調律を実現できるキーボードを選びたかった。
CT-X3000の外付け鍵盤にもできて、なおかつそれ単体でも古典調律、パイプオルガンの音色で演奏できる。そういうキーボードを探していた。
その後、CT-S400でも同じことが実現できることがわかり、重量もCT-S500より軽いし、価格も安めなのでこっちを買おうかと思っていた。
考えが二転三転して、調べるたびに新しい発見もあり、CT-S400にするかCT-S500にするかずいぶん迷った。最近、新たに発見したのは、CT-S500の方はイコライザーを細かく調整できできること。いつも使っているCT-X3000はプリセットの10種類のイコライザーしか選択できない。もっと低音を増強したいと思っていたのである。CT-X3000の上位機種CT-X5000は、このイコライザー微調整ができる。それと同じ機能がCT-S500にもついているみたいなのである。
札幌のヨドバシに在庫があるというので、百聞は一見にしかず、実物を見てみるのが一番だと思った。
試奏のための準備
CT-XシリーズとCT-Sシリーズでは操作の仕方が違う。あらかじめCT-S400とCT-S500のマニュアルをよく読んで、操作の方法を紙にまとめた。音色の変え方、タッチレスポンスの変え方、調律変更の仕方、イコライザーの調整の方法をよく調べて、紙に書いて持って行った。売り場で戸惑うことなく、すぐ設定を変更できるように準備して行った。
確認すること
◆CT-Sシリーズの鍵盤は、本当にカチャカチャ言わないのか?
◆CT-Sシリーズの大きさ、重さ、設置した時のイメージ
◆音色やサウンドの質
◆イコライザーを微調整した時の違い
いよいよ試し弾き!
売り場に行ってみて、あらかじめ調べていた通りに設定を進めた。準備ばっちり! 設定、すんなり行った。弾き始まったら、店内の音がうるさすぎてよくわからない。あのヨドバシカメラのテーマソングが大音響で流れている。各国語の案内ナレーションも巨大なボリュームだ!
これでは、2023年7月に島村楽器でローランドのJUNO-DS61を試した時の二の舞になってしまう。あの時も店内BGMがうるさすぎて、音色の質をよく確認できなかったのである。
まずヨドバシの店内で、キーボードのボリュームをできるだけ上げた。すごいでっかい音になった。これで演奏するのは、けっこう勇気いるかも…。誰も私の演奏になど興味がないということはわかっている。はっきり言って自意識過剰。周囲は構わず、計画した通りに進めることに。
まずCT-S500を弾き始まったんだけど、なんだか音がしょぼい? CT-X3000に比べて本体が小さくスピーカーも出力が弱いせいなのか、音が薄っぺらい感じがする。
スピーカー小さいのに店内のBGMに対抗してボリューム上げてるから、キーボード全体がビリビリ言う。音も割れてる感じ。たぶん自宅ではこんなにボリューム上げないと思うから、それだったらもっと綺麗な音なのかな? わからない。
イヤホンで音を聴いてみる
こんな大音響のBGMの中でちゃんと聴き分けられているのか? 持ってきたイヤホンをつないで、直接耳に音を入れてみることにする。
ところが! イヤホン繋げないの。どこに刺すかわかんないの。背面にジャックが色々ついてるんだけど、そこが見えないの。キーボードを持ち上げて見てみようとするんだけど、配線がキツキツでビーン!って張ってしまって、それ以上は動かせない。手探りでプラグを挿そうとするんだけど、どこにさしても本体から音出っぱなし。
隣のCT-S1000を持ち上げて、無理やり背面を見て、どのジャックか見つけた。
ようやくイヤホンで聴けるようになり「フーガの技法 第1番 BWV1080」を弾いたけど、やっぱり音がせこい感じするわ…。
比較のために一段下に展示してあるCT-X3000を弾いてみることにした。操作は手慣れたもので、いつも通りの設定にして、弾いてみた。
いや、展示品でも鍵盤カチャカチャだわ……2年前にビックカメラで見た時も、CT-Xシリーズだけカチャカチャだった。もうこれって、こういう鍵盤なんだね。CT-Sシリーズの方はカチャカチャ言わない。
音色の方は、CT-S500とは比べ物にならないぐらいキレイ!! これこそ私がいつも弾いているカシオの音!! うっとりしてしまう…。
「フーガの技法1」弾いた。豊かなサウンド。この曲は、どこで弾いても、名曲すぎる! 次々課題をこなしていかなきゃいけないのに、すっかり忘れて、つい1曲最後まで弾きとおしてしまった。
それに比べて、CT-S500の音ダメかも…。期待が大きかっただけに、しょぼーん…。やっぱりスピーカーが小さいのはダメなんだね。サウンドがこじんまりとするし、無理して音出しちゃってます、って感じになるね。
イコライザーを試す
でも、イコライザーの微調整は試しにやってみた。確かに低音増強されて迫力は出た! いいかも、これ。でも、さっきやった以上に本体に負荷がかかるみたいで、音割れがひどい。パイプオルガンの音色も鋭くなって、キリキリと耳に痛い。
じゃあ、CT-X5000でイコライザーを微調整してみたらどうなの? ちょうどCT-X3000の横にCT-X5000が展示してある。このチャンスを逃してなるものか!
まず、いつものCT-X3000と同じ設定にしてみる。操作はCT-X3000とだいたい同じ。手慣れた手つきで設定を終えた。ここで一旦弾いてみたんだけれども、あれ?CT-X3000より音悪い? いやそんなことないよね、だって上位機種だもん。
次にイコライザーの微調整をしてみたいが、やり方がわからない。これもあらかじめマニュアル見て勉強してくるんだった…。
階層をだいたい3段階ぐらい下に行って、イコライザーの値を上げたり下げたりできるみたいなんだけど、うまく階層を下がることができない。何度もやり直してあれこれ試してみて、10分くらいやっていたかな? 最後には何とか成功!
CT-S500でイコライザー調整した時と同じ感じで、低音が増強されて、ものすごく迫力のあるサウンドになった!! でも、それにもかかわらず、やっぱりCT-X3000に比べて音の艶やかさや豊かさが足りない感じがする…。音が平板な感じ…
百聞は一見にしかず
この時、後ろを振り返ってみたら、一緒にヨドバシに来て、別の売り場を見て回っていた夫が、いつのまにかキーボード売り場に戻ってきて、後ろの椅子に座っていたのだ。もう待ち合わせの時間が来ちゃったのかな?と焦ってしまった。
だいたい課題は全部こなせたので、後は売り場にある他のカシオ製品をチェックしたりして、夫と帰宅の途についた。
夫は待ち合わせ時間より5分くらい早く戻ってきて、私のやっている様を眺めていたというのだが、「いろいろ弾いてたね。イヤホンしてたけど、音出てたよ」って言うのよ…。え、なんで? 展示品だから、こういう設定なのかな? 何も知らずに、思いっきり弾きまくってたよ!!
それで、話しているうちに、夫も、CT-X5000よりCT-X3000の音の方が綺麗だったって言うじゃないの!!!
夫はCT-X5000の方が上位機種だとかそういうの全然知らないのね。先入観ってものがないのね。でもCT-X3000の方が音が綺麗だって言ってるの…! えーーーー、そんなことってあるの!?
それじゃあ、2年前にたまたま購入したCT-X3000が、私にとっての最良のキーボードだったっていうこと? 運命の出会い!?
ってことは、もうCT-Sシリーズは買わないし、CT-X5000にも期待できないってことなのかな? これから先もずっとCT-X3000とともに歩んでいくべき?
鍵盤カチャカチャがなあ~。もうこの先、一生あのカチャカチャと共に生きていくっていうことになるのかな?
ヨドバシ、行ってみて良かった。まさに百聞は一見にしかずであった。実物を見て、触って試せて良かったよ。
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