「無伴奏バイオリンのためのパルティータ第2番 BWV1004」の「シャコンヌ」をキーボードのバイオリン音で弾いた。カシオのキーボードCT-X3000、音色が800もあって、その中にバイオリン音がいくつかある。一通り弾いてみて、240番の「Solo Violin」って音色がいい感じなので、これを使うことに。
バイオリンを模した音とはいえ、電子音なのでちょっと音はセコいが、なるべく右手に負担のない曲を…。バイオリン曲なら、単旋律がメインだから、左手だけで弾けば、負担がかからないと思ったのである。左手の訓練にもなるし…。しかし、しょっぱなから3~4声となっており、両手でも弾くのがやっと…運指が細かい。
この曲、現代のバイオリンで弾くと、弦のテンションが高くて2弦までしか同時に弾けない。そのため、和音の部分は、素早くタイミングをずらして弾くことになっている。
でも、バロック時代の弦と弓だと、和音を同時に弾けたみたいなのね。今みたいに、いちいちズラしてなかったみたいなのね。バロック時代のように演奏したら、どんな響きになるのか興味があった。キーボードなら、4和音を同時に弾くことができる。
それと、もう一つ気になっていたのは、この曲の前半、最後の方のアルペジオが続く部分。バイオリニストによって弾き方が違う。ここの楽譜はどうなっているのか?と思い、ネットで調べてみた。それによると、楽譜上は、和音と「アルペジオ」の指示が書かれているだけで、どのように展開するかは奏者の判断に任されているという。だから、バイオリニストがそれぞれ好みの方法で弾いているというわけ。
IMSLPから楽譜をダウンロードしてチェックしてみた。本当に「arpeggio」って書かれている。ところが、ただ和音が書き連ねられているだけと思っていた楽譜が、ちゃんとポリフォニーの曲になっている!!
バイオリン演奏を耳で聴いているだけでは、こんな楽譜のようには聴き取れない。これをアルペジオにせず、楽譜の通りに鍵盤で弾いてみたらどんな響きになるのだろうか? それを聴いてみたい!
長いことずっと関心を抱いていたけど、今こそ!やってみる時が来たと感じる。こんな機会がなければ、なかなか取りかかれないもの。和音を主に左手で弾いて、指が届かないところだけは右手を添える、っていう感じでやって行けば、手に負担もかからないだろうと。
弾いてみた
調律は、キルンベルガー第3法。和声がこの世のものとは思われないくらい美しい。今までバッハ先生の曲、たくさん弾いてきたけど、いまだかつて聴いたことのない響き!!
和声の種類が違う。他の世俗曲とも、宗教曲とも違う。独特の透明感。研ぎ澄まされたような、張り詰めたような透明感。弾いていて、胸が締めつけられるように苦しくなってしまう…
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